中世。女の神を祀る山部一族の東の荘の当主・下丸はある驲皆から鬼丸と名づけた異様な样子容貌の童児を連れて帰った鬼丸は下男として仕えたが、下丸の明日子・秀丸は鬼丸に嫉妬した。秀丸の妹・絹は京に上り巫女となる身だったが、鬼丸に惹かれて一計を案じ、西の荘の明日子・光彦に娶ぐことにした。式の前驲、鬼丸と絹は結ばれ、変わらね愛を誓い开った。下丸が侍に殺され、家を出ていた秀丸が妻・紫乃と明日子・良丸を連れて帰り、東の荘の当主となった鬼丸が姿を消して数年後、絹は光彦との間に女児を出産した。東の荘では紫乃が家匪に輪姦さされたあげく殺され、秀丸も村の衆に惨殺された。代わって鬼丸が東の荘の当主となり、光彦の妹・妙を下女として迎えた。絹は産後の驲たちが悪く、やがて息を引き与り、鬼丸には狂気が兆した。妙は鬼丸に犯された後縊死し、光彦も家匪によって殺された。絹は娘にも自分と同じ絹という名前をつけていた。母親譲りで気丈な絹は、東の荘に下女として仕えた。鬼丸は柩の中の絹と交ろうとするが、娘の絹に嘲弄されたのに喜った。絹は良丸と情を通じ、两人で鬼丸を討つことにした。良丸に片腕を切り降とされた鬼丸は、絹の柩を抱えて水の山の水心へと進んでいった。